知人などに「歯医者さんってどうやって選べばいいの？」と聞かれます。

そういう時に必ず答えるのが「一度、人として良いと思った歯医者さんを見つけたら同じところに通うのが良いと思うよ」とそう答えております。

歯の治療はその人の生活環境や特有の癖などによって千差万別で、時間的な比較ができないと治療は難しいのです。初診で来られた方の治療が一番難しいです。どういう経過を経てこの状態になったのかをよく考えないといけないからです。

20年、この地でやってきて最初は当然、私もこの人の10年後、20年後の口腔内の状況は推測でしかありません。試行錯誤を繰り返しながら治療してきておりますが、10年以上通っている方を振り返ると「こんな私の治療でも想像していたよりも良い状態を維持できている」率直な感想です。

定期健診をずっと続けている方はやはり20年経ってもこちらが想像しているよりも良い状態で経過しております。お引越しされて遠方になっても当院へ検診を続けて頂いている方がたくさんおります。

当院ではなるべく定期健診の際の歯のクリーニングも院長自ら行います。

長く同じ患者さんを検診しているとふとした変化に気づきます。下記のような事に気づきます。

• 今までいくら注意しても歯磨きが改善しなかった方が急に歯磨きが良くなったこと。
• 今までは歯茎がきれいだったのに急に出血が多くなった腫れが生じたときに体調の変化に気づくこと。

長く検診をしてお話をすることで生活習慣の変化なども治療に参考になります。